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マタニティマーク問題とマタハラ問題ー事務局ブログー

投稿日:2015/11/20

こんにちは。事務局の牧野です。

今回は題名の通りマタニティマークとマタハラについて考えました。妊娠中、特に多いのは妊娠初期に悪阻で吐き気がしたり、体調の変化が激しいほか、流産しやすい時期なので時には周りの配慮が必要な場面も出てきます。しかし、お腹が大きくないために気づかれない場合がほとんどです。

そこで妊娠していることを周りに知らせるためにつくられたマタニティマーク。役所で母子手帳をもらう時や主要な駅でも配布しています。皆さんはこのマークをどう見ていますか?または見かけたときに何か感じますか?

わたしは4年前、自分がその立場になって初めて、意外とたくさんの方が付けていることに気づいたくらい、ほとんど何も考えていませんでした。ただ、『あの人は妊婦さんなんだなぁ』『手すりや席を譲ってあげよう』くらいでしょうか?しかし最近になってこのマークに対する賛否両論が交わされています。

「自分が妊婦の時に優しくしてもらった分、自分もしてあげたいけどマークがないと妊婦さんかどうか分かりにくい」
「マークがあれば電車では席を譲りやすいし、声かけも出来る」
「優先座席に座った時にマークがあれば白い目で見られない」

といった声がある一方、見方によっては「マークを付けて周りに幸せをアピールしていて嫌悪感を感じる」とか「席を譲れという圧力を感じる」という声も聞かれます。

時には通りすがりの人から嫌味や嫌がらせ、暴力を受けたという妊婦さんもいて、マタニティマークを付けるのを怖がる妊婦さんが大勢いるそうです。

わたしのときはマタニティマークをより可愛く目立つようにとキラキラのラインストーンをあしらったマークのカバーが雑誌の付録でつくほど重宝されていました。ですが、時の流れとともにいつしか、こんな風潮になってしまっているのですね。とってもおめでたい事なのに嫌がらせを受けるなんて、あってはならないことですね。

マタニティーマーク10年、世間の反感に自粛する妊婦も

ピンクのハートに母子をあしらったデザインは、2006年3月に厚労省が公募で選んだ。おなかの目立たない妊娠初期ほど重いつわりに悩むケースが多く、配慮を呼びかけるものだ。他にも受動喫煙の防止や、体調不良、災害時に妊娠中と知らせる役割もある。鉄道など交通各社は優先席にマークを掲示し、お年寄りなどと同様に席を譲るように呼びかけている。

災害時に知らせるという意味のマークは他にも車に取り付ける「BABY in CAR」のマークもありますね。チャイルドシートに赤ちゃんが乗っていることを示し、いざという時に小さな赤ちゃんが見落とされて放置されるのを防ぐそうです。

このマークを付けることで初心者マークやシルバーマークのように、後ろのドライバーが車間距離をつめ過ぎないとか、走行速度が遅くてもクラクションを鳴らさないとか、ちょっとだけ配慮することができますね。マタニティマークの話に戻ります。

わたしも妊娠中は、「ぶつからないでね」という意味も込めてマタニティマークを鞄に付けて通勤していました。仕事が続けられる程度の悪阻でしたが、それでも時々、悪阻や貧血などで急に辛くなる時もありました。そんな時は、電車でもバスでも優先座席に座っている元気そうな方に「体調が悪いので席を譲っていただけますか?」と声をかけて代わってもらったことがあります。

幸い、嫌な顔をする方はいらっしゃいませんでしたが、中には露骨に嫌な顔をする方もいるかもしれません。妊娠は病気じゃないという方もいるかも知れませんが、しんどい思いをしている人、儚い命を目の前にして自分には関係ないと言ってしまえるほど冷徹な人間はそんなにいないと思っています。ただ知らないか、間違った情報を信じてしまっただけかもしれないですね。

正しい理解と少しの思いやりが広まればマークを堂々と付けられるし、周りが優しい目で見守れる世の中にしていきたいですね!

もちろん、妊婦さんだからといって優しくしてもらえることが当たり前ではないですから、優しくしてもらえた時はしっかりとお礼を伝えて欲しいです。それが「お互いさま」に繋がるんじゃないでしょうか。

それからもう一つ気になる記事がありました。最近マタハラと呼ばれているマタニティハラスメントについてです。

マタハラ防止対策 企業に義務づけ方向で議論(NHK)

厚生労働省の審議会で、マタニティーハラスメントの防止策を企業に義務付ける方向で議論した。厚生労働省は法律改正案を来年の通常国会に提出する方針。
労働側と経営側の代表などが参加する厚生労働省の審議会では、マタニティー・ハラスメントについて厚生労働省が初めて行った実態調査の結果が示されました。25歳から44歳の女性を対象にしたこの調査ではマタハラを受けた人のうち、「迷惑」とか「辞めたら」と言われたケースが47%あったほか、解雇されたケースも20%余りに上りました。。

女性活躍推進法だとか少子化対策をすすめているなかで、あまりにも逆行している流れですよね。人それぞれ事情があって部下や同僚のオメデタを素直に喜べない人もいるかもしれませんが、それを他の人にぶつけるというのは、まず人としていかがなものでしょうか。

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雇用側の経営が大変な気持ちも分かります。お年頃の女性を雇用すると結婚と出産はもれなくついてくる可能性が高いのも事実です。だけどはたらく社員とその家族を守るのも会社の責任なのではないでしょうか。そしてその会社を法令で守るのは行政です。

どのような対策が最善なのか、わたしには判断がつきかねるのですが、産前産後の休職期間の延長を認める代わりにその間の手当てを行政が負担するとか、穴埋めに雇う短期派遣の補助をするとか。そういった雇用主の負担を減らす施策もマタハラ対策のひとつのなるのかもしれませんね。

いつか自分が、奥さんが、親が、子どもが、孫が、友人が妊婦さんだけでなくお年寄りやケガ人になったときにも安心して過ごせるように優しい社会を作るのはまず自分だと思って始めて欲しいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。
それではまた次回!